勉強は毎日コツコツと

 毎日コツコツと一夜漬けのどちらが効果的な学習方法なのか考えてみたいと思います。ちなみに専門用語では、毎日コツコツ勉強することを「分散学習」と呼び、一夜漬けのことを「集中学習」と呼びます。

 分散学習と集中学習どちらが記憶の効率がよいでしょうか。ある実験で、総学習時間は同じ時間にします。集中学習では、テスト前日に一気に詰め込み勉強をし、分散学習では、前日と前々日の2日に分けて勉強しました。

 結果は、…

 驚いたことに、どちらのタイプでもテストの点数は変わりませんでした。

 ところが、テスト翌日に予告なしでテストを行いました。両者とも点数は低下しました。しかし、下がり方が違いました。分散学習の方が忘れるスピードが遅かったのです。一気に覚えた知識は、一気に忘れてしまうのです。

 分散学習では、勉強と勉強の間に、夜の睡眠が挟まるため、その都度、記憶の定着がするからだと考えられています。

 ところで、1日目のテストの結果に差がなかったという事実には注意が必要です。「直前の駆け込み勉強だけで、毎日コツコツ勉強している人と同じ点数が取れる」と慢心してはいけません。表面的には同じ成績だったかもしれませんが、長期的な「実力」というてんでいえば、毎日コツコツと勉強する分散学習タイプがやはり有利なのです。

 「継続は力なり」なんですね。

本日もお読みいただきまして、ありがとうございました。