勉強方法を変える時期がある

 前回、丸暗記などの知識記憶は、中学生までは優勢になっているとお話ししました。その時期は、14歳前後といわれています。その後は、理論だった経験記憶が発達してきます。それは、物事をよく理解してその理屈を覚えるという能力です。当然、勉強法もそれに沿った作戦に変えていく必要があります。

 丸暗記は、覚えた範囲の知識にしか役に立ちません。一方、論理や理論でものを覚えると、同じ論理のすべてのものごとに活用できます。中学・高校生になって急に成績が伸びる人は、自分の能力の変化をいち早く察知して、うまい勉強法を取り入れた人なのでしょう。

 みなさんも高校受験の勉強に入る頃までには、論理や理論を使って広範囲に活用できる経験記憶の勉強法を身につけていきましょう。

本日もお読みいただきまして、ありがとうございました。