寝る前は記憶の…

 記憶をするのなら、朝型と夜型どちらがよいのでしょうか。

 朝に覚えたグループと夜に覚えたグループで、その後どのように記憶が失われていくかという「忘却スピード」のテストが行われました。覚えた直後、12時間後、24時間後の3回にわたって行いました。

 どちらのグループも、覚えた直後の成績は変わりありませんが、朝に覚えたグループは、12時間後の夜に行ったテストの成績は、ずいぶんと低下しています。昼間にいろいろなことを経験するでしょうから、朝の記憶の鮮度があせても不思議ではありません。しかし、夜、睡眠を取れば、点数は多少回復します。

 ところが、夜に覚えたグループは、学習の直後に睡眠をします。ですから、点数アップの効果がてきめんに現れます。朝型では到達できない点数まで達します。

 つまり、「覚えたら忘れないうちに寝る」これが鉄則です。ですから、暗記に関して言えば、朝型よりも夜型が効果的です。

 ただし、「夜型」は「夜更かし」とは意味が違いますから、気をつけてください。夜型と言っても、いつも通りの時間に寝ることが肝心です。あくまでも、「就寝前に勉強しましょう」ということです。

 就寝前の1~2時間前は、脳にとっては「記憶のゴールデンアワー」です。暗記科目は、就寝前に勉強してしっかり睡眠を取ることをお勧めします。

 

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