得意科目を伸ばそう
野球がうまい人は、ソフトボールの上達も早いように、ある分野の理解の仕方を覚えると、ほかの分野に対する理解の仕方を助けます。勉強も同じように、ある問題を覚えれば、似たようなパターンの問題にも、科目を超えて応用することができます。要するに、物事を応用する力が身につくのです。
脳はある物事を記憶する時には、その対象自体を記憶するだけでなく、同時に対象への「理解の仕方」も一緒に記憶していることがわかります。そしてその理解の仕方を応用して、異なる物事との間に潜む「法則性」や「共通点」を見つけ出して、ほかの対象をより速くより深く理解することができるのです。
この現象は「学習の転移」と呼ばれています。多くのことを記憶して使いこなされた脳ほど、さらに使える脳となるわけです。脳は使えば使うほど性能が向上する不思議な学習装置なのです。
得意科目をひとつ作ってしっかりと習得できるように心がけましょう!
本日もお読みいただきまして、ありがとうございました。